2022/03/19
2024/01/14
Émonda SL5を軽量化。コスパのいいパーツは?

Émonda SL5を購入してもうすぐ2年が経過します。2年の間に様々なパーツを交換し、最初の状態よりも車体はずいぶんと軽くなりました。
今回は私が交換したそれぞれのパーツがどれだけ軽量化に寄与しているのか、またコスト面を考慮したときにどのパーツを交換するのが良いのか、といったことについて記載していきます。
目次
Émonda SL5は軽くない
ロードバイクを始めるにあたって、最初の1台にÉmonda SL5を選んだ方は多いと思います。私もその1人で、カーボンロードバイクでありながら比較的お求めやすい価格と目を引くデザインですぐさま購入を決めました。
購入した当時は車体の重量については全く調べておらず、カーボンロードバイクなんだから軽量なんだろう、くらいに思っていました。
しかし、TREKの製品ページによればÉmonda SL5の公称重量は9.15kg。これはペダル無しでの重量なので、ペダルを装着する場合はさらに2~300gほどは重くなります。これはカーボンロードバイクとしてはかなり重い部類に入ります。
なぜ重いのか
参考までに、ÉmondaのSLグレードでどれほど重量に差があるのかを表した表が以下です。重量はTREKの製品ページから引用しています。
モデル | 重量 | 価格 |
---|---|---|
SL7 | 7.80kg | 716,100円 |
SL6 Pro | 8.03kg | 539,000円 |
SL6 | 8.25kg | 444,400円 |
SL5 | 9.15kg | 349,800円 |
上に行くほどハイエンドで、軽さに比例して価格も高くなります。こう見ると、SL5だけ突出して重いことが分かります。
実はSLグレードに関しては、どのモデルであってもフレームの形状、性能は全く同じです。つまりこの重量差はフレーム以外のパーツの重量が影響しています。
SL5の完成車付属のパーツがどれほどの重量なのかについては、YouTubeに非常に詳しく説明されている動画があるのでそちらを紹介します。
現在の重量
重量級のÉmonda SL5を2年間かけて軽量化した現在の状態がこちらです。

計測しなおすたびに微妙に数値が変動しますが、大体7.9kg~8.0kgという結果です。これはペダルやボトルケージ、サイコンマウントなどを付けた状態の数値なので、公称重量と同様の条件で計測する場合はもう300gほど軽くなります。
というわけで完成車の状態から1.6kgほどの軽量化となっています。
交換したパーツ一覧
これまでに私が交換したパーツの一覧を、交換前と交換後での重量と合わせて一覧にしたものが以下です。軽量化目的で交換したわけではないパーツも含まれています。
TREKの製品ページに記載の重量を引用していますが、記載のない製品に関しては前述の動画を参考にしています。
※スマートフォンで表が見切れる場合、表をスワイプしてスクロールできます
パーツ | 重量(交換前) | 重量(交換後) | 軽量化 |
---|---|---|---|
サドル | 307g | 190g | 117g |
シートマスト | 228g | 127g | 101g |
ハンドル / ステム | 305g + 172g (ハンドル + ステム) | 281g (ステム一体型ハンドル) | 196g |
タイヤ | 356g(片側) * 2 | 215g(片側) * 2 | 282g |
チューブ | 156g(片側) * 2 | 39g(片側) * 2 | 234g |
ホイール (フロント + リア) | 2151g | 1466g | 685g |
ブレーキローター | 132g(片側) * 2 | 117g(片側) * 2 | 30g |
これを見ると、ホイール + タイヤ + チューブの足回りだけで約1.2kgも軽量化できていることが分かります。逆に言うとÉmonda SL5が重い原因のほとんどは足回りにあるということになります。
1gあたりの軽量化にかかるコストが安いパーツはどれか
上の表では価格を度外視して単純に軽量化の結果だけを記載していますが、当然交換するパーツによってコストが異なります。ここからは私が実際パーツ交換にかかった費用をもとに、1gの軽量化にどれだけのコストが掛かっているかをパーツごとに算出したうえで、コストの安い順にパーツを紹介します。
コスト算出の計算式は、「パーツの価格 / 軽量化できる重量」で行います。
第1位: チューブ
私はRevoloopというポリウレタン製の非常に軽量なチューブを使用しています。
この製品に交換した場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 6,140円(3,070円 * 2) ※Amazonでの販売価格
- 軽量化できる重量: 234g(ペア)
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約26円
Émonda SL5の完成車に装着されているチューブはとにかく重いです。上で上げたチューブは1本あたり39gとかなり軽い製品ですが、ここまで軽さに振らなくても100gを切るようなチューブは多く出回っているので、それらに交換すればもっとコストを抑えて軽量化が可能です。
第2位: タイヤ
私はContinentalのGrand Prix 5000(GP5000)というタイヤを使用しています。軽量で転がり抵抗が少なく、グリップ力も高いという高性能なタイヤです。比較的手に入りやすいという点もメリット。
この製品に交換した場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 13,000円(ペア)
- 軽量化できる重量: 282g(ペア)
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約46円
タイヤは私が交換したパーツの中で一番効果を実感できたパーツです。ホイールのもっとも外側に位置するパーツということで、遠心力の関係なのか数値以上の軽量化を実感できます。
第3位: シートマスト
シートマストの軽量化を行う場合、TREK純正のカーボン製のシートマストに交換することになります。この場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 18,260円
- 軽量化できる重量: 101g
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約180円
私の場合は中古の製品をメルカリで8,000円ほどで購入できたので、かなり安上がりで軽量化することができました。
第4位: ホイール
私はHUNTの「HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC WHEELSET」というホイールを使用しています。HUNTのホイールについては以前記事にしていますので、こちらも参考にしてください。

ebifran RoadBike Blog
初めてのホイールアップグレードにもおすすめ。「HUNT」の紹介
この製品に交換した場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 129,825円
- 軽量化できる重量: 685g(フロント + リア)
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約189円
交換したパーツの中でもっとも軽量化に貢献しているパーツですが、価格面で第4位となりました。ホイールも効果を実感しやすいパーツではありますが、タイヤとチューブの交換がまだの場合は先にそれらを交換することをおすすめします。
第5位: ハンドル / ステム
5位以降は軽量化を目的に交換したパーツではないので、参考程度にお願いします。
私が使用しているのは、ステム一体型ハンドルの「Aeolus RSL VR-C Handlebar Stem」です。以前投稿した記事に記載の通り、完全に見た目目的での交換です。

ebifran RoadBike Blog
Bontragerのステム一体型ハンドル「Aeolus RSL VR-C Handlebar Stem」をレビュー
この製品に交換した場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 71,280円
- 軽量化できる重量: 196g
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約363円
重量的にはまずまずの軽量化ですが、価格面が見合わないなというのが正直なところです。軽量化目的でハンドルとステムに手を出すのは優先度低めでいいでしょう。
第6位: サドル
私が使用しているのは、SPECIALIZEDの「S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE」です。こちらも以前記事にしていますが、軽量化目的ではなく快適性のために購入した製品です。

ebifran RoadBike Blog
SPECIALIZEDのサドル「S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE」をレビュー
この製品に交換した場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 55,000円
- 軽量化できる重量: 117g
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約470円
軽量さで勝負している製品ではないのでこのような結果となっているだけで、サドル沼に悩める方々を救ってくれる素晴らしい製品です。
第7位: ブレーキローター
完成車には105グレードのローターが付いていますが、私はこれをDURA-ACEグレードである「SM-RT900」というモデルに交換しています。

これも理由は見た目で、ローターの中心が黒くなっているデザインがホイールの外周部とマッチしてカッコいいのではと思ったのが交換理由です。
この製品に交換した場合の結果は以下のようになります。
- 価格: 17,000円 (8,500円 * 2)
- 軽量化できる重量: 30g (ペア)
- 1gの軽量化にかかるコスト: 約566円
微々たる数値でしかないので、軽量化目的でこのパーツに手を出すのは最後にしましょう。
なおこの製品は今後廃盤になる予定で、今後は「RT-MT900」という製品に取って代わります。「RT-MT900」のほうがほんのわずかに軽量です。(差は約10g)。
まとめ
今回は私がÉmonda SL5に実際に行った軽量化の内容と、それぞれのコストパフォーマンスについて紹介しました。
軽量化でまずおすすめなのは足回りですね。特にタイヤとチューブは他のパーツと比べると比較的安く、交換することにより軽量化だけでなくグリップ力や転がり抵抗の面でも性能向上にもつながります。それにより数値以上の効果が実感できるはずです。
機材を交換していくのもロードバイクの醍醐味の1つ。ここで紹介したパーツは一例なので、自分に合ったパーツを見つけていきましょう。