2022/09/18
2024/01/14
CANYON Ultimate2023モデル 試乗会体験レポート
東京都稲城市にあるCROSS COFFEEで開催された、CANYONのUltimate(2023モデル)の試乗会に参加してきました。
サイズ別・グレード別で計3モデル試乗してきましたので、各モデルの写真や乗り比べて感じたことをまとめます。
目次
イベント概要
CANYON JAPAN主催の事前予約型の試乗会です。都内ではCROSS COFFEEにて以下の期間で開催。私は1日目の9/17に参加してきました。
- 2022/9/17 - 9/19
- 2022/9/23 - 9/25
予約なしでも枠に空きがあれば当日参加も可能とのことですが、かなりのサイクリストでにぎわっていたため事前に予約しておくのが無難でしょう。
試乗車はサイズ別・グレード別で計14台とかなりの数が用意されていました。1回あたり40分の試乗が可能で、1人で複数枠の予約も可能。気になっているモデルをじっくり試乗することができ、とてもいいイベントでした。
試乗したモデル
当日は3枠予約し、以下のモデルをそれぞれ40分ずつ試乗しました。
- Ultimate CF SLX 8 Di2 2023モデル Sサイズ
- Ultimate CFR Di2 2023モデル XSサイズ
- Ultimate CF SLX 9 Di2 2023モデル XSサイズ
各グレードごとの違いを体感できるかを試したかったのと、自分に合うサイズはどれなのかを知りたかったというのが選択理由です。
なお各試乗車にはあらかじめGARMIN製のサイコンが取り付けできるマウントが装着されていました。GARMIN以外のサイコンを取り付けたい場合は専用のアダプターを持参する必要があるのではと思います。
試乗した感想
以下、試乗したモデルの写真と試乗した感想を記載していきます。当日の私の身長は173cm、体重は55kgです。
当日は全モデルで以下のコースを試乗。私の脚力だと試乗時間40分をほぼほぼ使い切るくらいのコースでした。
矢野口からランド坂/12km/180m up (Ride with GPS)
Ultimate CF SLX 8 Di2
最初に試乗したのは12速のUltegra DI2で組まれたSLX8。サイズはSサイズ、カラーはFrozen Blackです。
公式サイトを見ただけでは分からなかったですが、塗装はマットとグロスの2種類が使われています。ヘッドチューブとダウンチューブはマット塗装、トップチューブ後半から車体の後部にかけてグロス塗装に切り替わっています。完全な黒一色ではないのがオシャレ。
ホイールはDT Swiss ARC 1400 Dicut db。リムハイトが50mmのモデルです。
SLXグレードのシートポストはテールライトをマウント不要で直付けできる仕様です。見た目がすっきりしていいですね。幅がシートポストに収まっているので空力的にもよさそうです。
平均重量は7.14kg、価格は779,000円。今回私が試乗した中では最も安いモデルです。
現在私が所有しているTREKのÉmonda SL5(2021モデル)と比較した感想になりますが、ペダルを踏みこんだ時のパワーがもれなく推進力に変わっているような感覚がありました。軽量モデルのため坂道を軽快に上ることができたのはもちろん、平坦でもしっかりと加速して速度を維持することができるバイクでした。
Émonda SL5以外のバイクにじっくりと乗ったのはこれが初めてでしたが、鈍感な自分でも違いをしっかり体感できました。剛性が高いっていうのはこういうことなのかな?
Ultimate CFR Di2
次に試乗したのは最上級グレードであるCFR。サイズはXS、カラーはCFR Stealthです。
SLXのFrozen Blackと異なり、こちらはマット塗装のみ。最低限のロゴのみあしらわれた非常にシンプルなデザインです。
本来完成車にはDT Swiss PRC 1100 Dicut Mon Chasseralというリムハイト24mmの超軽量ホイールが付属しますが、試乗会独自の仕様としてシマノのWH-R9270(Dura-Ace)のC36が取り付けられていました。そのため前述した公称重量より若干重いと思われます。
インナーチューブがオレンジ色だったので、取り付けられていたのはtubolitoでしょうか。
平均重量は6.32kgと超軽量。持った瞬間に違いが分かるレベルです。価格も最上級な1,259,000円。
試乗した感想は、この前に試乗したSLX 8と比較して明確に軽さを感じました。SLX 8も十分軽量でしたが、こちらのほうがより鋭い加速を味わうことができました。坂道でダンシングしたときに軽快に進んでいくのが非常に気持ちよかったです。
ただSLX 8とは足回りが全く異なるので、フレームが変わったことによる影響がどれだけあるのかは不明です。できれば同じ足回りでSLXグレードも試乗してみたかったですね。
Ultimate CF SLX 9 Di2
最後に試乗したのはSLXグレードの最上位モデルであるSLX 9。サイズはXSサイズ、カラーはIced Berryです。
Frozen Blackと同様に、マットとグロスの2種類の塗装が使われています。
SLX 8とフレームは同じですが、コンポーネントがDura-Aceの12速にアップグレードされています。
ホイールもARC 1100 Dicut dbにアップグレードされています。SLX 8に付属するARC 1400 Dicut dbとリムは全く同じですが、ハブとスポークが上位グレード仕様になっています。
平均重量は6.76kgで、SLX 8より400gほど軽量。前述のパーツの変化がこの数値に表れています。価格は1,049,000円。
試乗した感想は、脚に疲労がたまっていたこともあるかと思いますが、私にはSLX 8 との明確な違いを体感することはできませんでした。数値上はSLX 8よりも軽いはずですが、CFRに試乗したときほどのインパクトはなかったです。SLX 8との価格差がかなりあるので、私なら購入するとしたらSLX 8を選びます。
SLX 8の次にSLX 9を試乗していたらまた違った感想になっていたかも。
サイズ感について
SサイズとXSサイズの2種類を乗り比べました。所有しているÉmonda SL5は54サイズで、ジオメトリの数値的にはSサイズが近いです。
Sサイズについては特に違和感なく走れましたが、XSサイズはダンシング時に脚がハンドルに当たってしまうことがしばしばありました。私にはSサイズが適していそうです。
実際に購入しました
Ultimateがあまりにも好印象だったため、この試乗会後にUltimateを購入しました。詳細は以下で記事にしています。
ebifran RoadBike Blog
CANYON Ultimate CF SLX 8 納車後インプレッション
まとめ
新型Ultimateの試乗会に参加した感想をお届けしました。
これまでに私が参加したことのある試乗会は、屋内を数分走る程度のやや物足りないものでしたが、今回の試乗会は屋外を長時間走ることができる非常に満足のいく内容でした。CANYONのバイクを試乗できる機会は多くないので、参加できてよかったです。
この記事がモデル選びの参考になればうれしいです。