2022/10/01
2024/01/14
LOOKのKEO BLADE CARBON CERAMIC TI をレビュー
LOOKのビンディングペダルの中でも最上位グレードである「KEO BLADE CARBON CERAMIC TI」を購入しました。ペダルの特長や実際に120kmほど走ってみた感想をお届けします。
目次
KEO BLADE CARBON CERAMIC TIとは
LOOKのビンディングペダルであるKEO BLADEには3つのグレードがあり、KEO BLADE CARBON CERAMIC TIはその中でも最上位に位置するペダルです。各グレードごとの特徴をまとめた表が以下です。
※スマホで閲覧している場合、横にスワイプでスクロール可能です
KEO BLADE | KEO BLADE | KEO BLADE | |
---|---|---|---|
スピンドル | クロモリ | クロモリ | チタン |
ベアリング | スチール | セラミック | セラミック |
重量(片側) | 115g | 110g | 95g |
テンション | 8Nm (12Nmスペア付属) | 12Nm (16Nmスペア付属) | 16Nm (12Nmスペア付属) |
税込価格 | 19,000円 | 28,000円 | 42,000円 |
名前の通りスピンドルがチタン、ベアリングがセラミックになっており、下位グレードと比較して20g軽量化されています。レースに出ない私にとってはオーバースペックではありますが、バイクの重量を少しでも軽くしたいと思い選択しました。
表の中の「テンション」とは、ペダル裏に装着するブレード(板バネ)のテンションのこと。KEO BLADEはテンションの異なるブレードに交換することで、クリートの固定力の強弱を変えられるという特徴があります。
KEO BLADE CARBON CERAMIC TIはレースシーンでの使用を想定されており、テンションが高い(= 固定力が強い)ブレードが付属します。
内容物
こちらがKEO BLADE CARBON CERAMIC TIが梱包されている箱です。
中身を取り出すと以下のような感じ。説明書は付属していません。
- KEO BLADE CARBON CERAMIC TI 本体
- クリート(グレー)
- スペアブレード(12Nm)
- ブレード交換用の工具
こちらがペダル本体。つま先部分にCARBON CERAMIC TIの印字、ベアリング部分にCERAMICの印字があります。
ペダル裏側を見ると、16Nmのブレードが標準装備されています。
試しに重量を測ってみたところ、両側ともに95g。公称重量通りです。
使ってみた感想
ペダル交換後120kmほど走ってみて感じたことをまとめます。
なおこのペダルに交換する前はTIMEのペダルを2年間使っていたため、主にそのペダルとの比較になります。
力をしっかり伝えられる
KEO BLADE CARBON CERAMIC TIはTIMEのペダルと比べて踏み面が広めに感じました。つま先全体でペダルを踏めている感じがあり、力を伝えやすいペダルであると思います。
TIMEのペダルはフローティング角が広く、ヒルクライムなどでトルクをかけた際にかかとが左右に大きく動くため、パワーロスしているような感覚がありました。KEO BLADE CARBON CERAMIC TIは付属するクリートのフローティング角が4.5度ということもあってか、動きが必要最小限で力が逃げにくいように感じます。
膝の負担も問題なし
TIMEのペダルは上記のような挙動から膝に優しいとされています。LOOKに移行することで膝の痛みが出るかもと心配していましたが、120km走ってみてもそのようなことは全くありませんでした。
LOOKのクリートは3種類あり、フローティング角が0度/4.5度/9度から選択可能です。もし膝の痛みが出るなら9度のクリートに交換しようと思っていましたが、ひとまずは今のクリートで問題なさそうです。
初期装備のブレードは交換推奨
テンション16Nmのブレードは固定力が非常に強く、かなり力を入れないとクリートを外せません。レースシーンでは最適かもしれませんが、信号待ちなどで頻繁にクリートを外す機会がある普段使いでは向いていないと感じました。
後日、12Nmのブレードに交換しました。交換手順や交換してみた感想は以下で記事にしています。
ebifran RoadBike Blog
LOOK KEO BLADEのブレード交換手順
クリートが滑りやすい
TIMEのクリートと比較して、LOOKのクリートは滑りやすいです。以前は問題なく歩けたコンビニの床でも注意して歩く必要がありました。
歩きやすいように改善されたKEO GRIPというクリートが販売されているようなので、今のクリートが消耗したら交換してみようと思います。
まとめ
LOOKのKEO BLADE CARBON CERAMIC TIについてのレビューでした。ビンディングペダルとしてはやや高めの価格ですが、それに見合った性能であると感じました。フローティング角が大きいクリートもラインナップされているため、膝にも優しいです。
ロードバイクの重量を少しでも減らしたい方はもちろん、ロングライドメインの方にもおすすめできるペダルです。