2023/01/10
2024/01/14
CANYON Ultimateのシートポストの問題を解消した話
CANYONのUltimate 2023年モデルを購入してしばらく経ったある日、シートポストにいくつかの問題が発生するようになりました。ここでは発生した問題の内容と、それらを解消するまでの話を共有します。
これらの問題についてCANYON JAPANに問い合わせた結果についても記載しています。Ultimateを購入した方で同じ問題に悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
シートポストから異音が発生
Ultimateの総走行距離が500kmほどになった日のこと。いつも通り走行している最中、Ultimateのどこからか「パキパキ」という異音が発生していることに気が付きました。購入当初は全く気にならなかったため、走行を繰り返すうちに発生するようになった現象です。
異音の発生元はシートポストでした。ダンシング後にサドルにお尻を乗せたときなど、シートポストに一時的に体重が大きくかかる際に発生することが分かりました。
ショップに持ち込み
自分で作業して事態が悪化するのを避けたかったため、Ultimate購入時に組み立てを依頼したショップに持ち込むことに。こういう時にCANYON認定ショップの存在は心強いですね。
私がUltimateを購入した話は以下で記事にしています。CANYON認定ショップについても触れているので参考にしてみてください。
ebifran RoadBike Blog
CANYON Ultimate CF SLX 8 納車後インプレッション
異音は解消したがシートポストが下にズレる問題が発生
ショップに持ち込んだ結果、シートポストにカーボン用のグリスを塗ってもらうことに。グリス塗布後、ショップの周りを軽く試走してみたところ異音は発生しなくなりました。
しかし今度は別の問題が発生。シートポストのクランプを規定のトルク(5Nm)で締めているにもかかわらず、走行しているうちにシートポストが徐々に下にズレてしまうのです。
一度塗布したグリスをふき取ってみてもこの問題は解消せず。私が購入したUltimateの初期不良の可能性があり、CANYONに返送したほうが良いかもしれない、という話になりました。
シートポストがズレる問題の対応とCANYON JAPANへの問い合わせ結果
Ultimateの返送は諸事情により難しかったため、別の対応を取ることになりました。
それは規定トルクよりも0.5Nm強い、5.5Nmで増し締めするという対応です。規定トルクよりも強く締めるとカーボンが割れる危険があるため本来は避けるべきですが、おそらく問題ないだろうということで対応してみることに。
結果、シートポストがズレる問題は解消。シートポストが割れてしまうこともありませんでした。その後600kmほど走行していますが、この問題は再発していません。
後日、ショップ経由でCANYON JAPANにこの問題について問い合わせていただきました。以下はショップからの返信を一部抜粋したものです。
CanyonJAPANに確認したところ、新型Ultimateで個体差によりずれるケースは確認しているようです。
対処方法として、増し締めをお願いできますか。
トルクレンチを使用して6nmまで締めて頂き、それでも落ちる様でしたら最大7nmまで締め付けをお願い致します。
昨日は5.5nmで締めておりますが、改善されないようでしたら試して頂けますと幸いです。その後7nmでもずれてしまう場合は、車体をCanyonJAPANへ送り検査をしてもらう形になります。
内容を見る限り、この問題を報告しているのは私だけではないのかもしれません。CANYON Aeroadでシートポスト周りにいろいろと問題が報告されていることは耳にしていましたが、Ultimateでもこのような問題があることは初耳でした。
まとめ
CANYON Ultimateのシートポストから発生する異音と、シートポストがズレる問題を解消した話の共有でした。
今のところ、私のUltimateでこれらの問題は再発していません。問題が発生した場合はショップに見てもらうのが安全ですが、近くにCANYONのバイクのメンテナンスを依頼できるショップがない場合、以下を試してみるといいかもしれません。
- 異音が発生した場合: シートポストにカーボン用のグリスを塗布する
- シートポストが下にズレる場合: 0.5Nmずつ増し締めを行う。7Nmまで増し締めし、それでも改善されなければUltimateをCANYONに返送
この記事が参考になれば嬉しいです。